2015年10月9日金曜日

「私は自分の好きなことに手を出せるきっかけをもらえた学校です。」 北星学園余市高等学校 太田有香(高3)さんへのインタビュー

大分県から入学してきた太田有香さんは高校3年生。もうちょっとで卒業です。その彼女が本校に入った理由や学校の雰囲気に関して話してくれました。

なんで北星余市に入学したの?

太田 えっと、縁があったんですけど、中3のときに知り合ったとある施設の方がいて、そこで働いていた方が北星余市出身でした。中学卒業したら家を出たい、と話していて、「だったら行ってみる?」と言われて、北星余市にきました。


北星余市にきたときの印象はどんなものだった?

 太田 いや、見学にきたとき、とにかく雪がすごいと思った(笑)。特に田舎っていう印象はない、うちも大分県の田舎の方だったので、そこまでは思っていない。というより、余市町の方がいっぱい町並みはある気がする(笑)。



学校に慣れるまで時間かかった?

 太田 学校に慣れるのはすぐだった。みんなは門限とかがあるし、めんどくさいとか話していたけれど、中学の時に私は寮生活をしていたから、慣れていた側面もあったとは思う。

ただ、人見知りだったので、みんなとワイワイしたり楽しくなってきたのは高2の途中ぐらいだった。今になってみれば高1のときは壁を作っていたな、と思います。なんか一歩引いてみてしまうというか、冷めてみてしまうというか、そういうところがあったんだと思う。

あと、親との関係性が変わった。最初は全然ならなかったんですが、高3ぐらいになってホームシックになってきている、ようやく実家に帰りたいと思うようになってきた。今は親とむしろ仲良くなったというのがありますね。


離れてみてから親と仲良くなった?

 太田 実家に帰ったら、うちは両親も揃っているし、すごい良い親なのだけど、中学校3年生のときは過保護すぎて嫌になっていた。今は親の気持ちもわかるし、私も反省したのだと思う。今は親の心配症な部分もうまく付き合えるようになったんだと思う。


そうなんだね。あと、さっき高校2年生のときから少しずつ楽しくなってきたという話があったけれど、何が変わってきたんだろう。

 太田 高2の時に学祭ぐらいから、みんなでいい学祭にしたいとか、授業中のだらしなさとか、もっと良いクラスになればいいなとか思い始めてきて、そのときに「みんなもっとこうしていこうよ」と話をするようになっていた。そうしているうちにぶつかったりしたこともあったんだけど、そのときからいい意味でも悪い意味でもだけど話し始めて面白くなった。その、クラスのみんなとの対話が、かな。学校生活が楽しくなってきてからは、悩み始めた。周りと話し始めてから、「もっとこうしたい」と思ってもうまくいかない、という状況があったので、面白いけれど悩むことも増えたんだと思う。


北星余市にきて一番楽しかったことってなんだろう?

 太田 クラスのみんなとアホなことがするのが好きです。生徒会ももうちょっとで任期が終わってしまうんですが、それも楽しかった。中学校時代までとは全然ちがった楽しみ方ができていると思う、質が違うというか、情熱が北星余市にはあったというか、とても感覚的な話なんですけど。


この学校にはどんな人に来てもらいたい?

 太田 お父さんとお母さんが悩んでいる人が多いと思うんですけど、そういう悩んでいる人に来て欲しい。そういう家族に北星余市みたいな学校がありかなって思っている。




北星余市を一言で表すというと、どういう学校なんだろう?

え、一言で表せない(笑)。私は自分の好きなことに手を出せるきっかけをもらえた学校です。たとえば、総合講座で海外に住んでいる人と出会えたんですけど、その人がフリースクールの一員みたいなことをやっていて、毎週日曜日に私も手伝わせてもらっていて、そういうのが面白い。子どもと関わらせてもらったりとか、海外のことに興味があるので、海外の人と一緒に御飯食べたりとか、作ったりとか、そういうチャンスをもらうことができましたね。




インタビューに答えてくれて、ありがとう。

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